石垣島展開の背景

石垣島は沖縄県内では沖縄本島、西表島に次いで3番目に広い島であり、石垣島をはじめとする8つの島から成る八重山諸島の主島でもあります。また、周囲を美しい珊瑚礁に囲まれた、観光地としても人気がある島です。新型コロナウイルスの影響によって一時は観光客が減少しましたが、5類感染症に分類されて以降、八重山入域観光客数※は前年比30.4%増の119万7163人と、最多を記録した2019年の8割の水準まで回復しました。クルーズ船の運航再開も後押ししており、今後も新型コロナウイルスが蔓延する以前の入域者数が見込まれます。

石垣島がこうした活況になる一方で、それを支える交通インフラの課題が発生しています。その1つとして、運転代行の供給不足が挙げられます。石垣島で認定を取得している業者数は13業者と、沖縄県内全事業者※の約1.9%程度に留まり、ドライバーの数も減少傾向にあります。そのため、増加傾向にある運転代行の需要に対して供給が追いついていない状態です。特に22時から2時のピークタイム時には、1時間以上待つことも珍しくありません。

そこで当社は、島内の運転代行業者等と協力し、上記課題の解決に向けてエアクルおよびエアクルワンの展開を決定いたしました。エアクルで近くにいる運転代行業者が配車されることにより現場の稼働効率をあげつつ、運転請負サービスのエアクルワンで、供給不足の根本的解消を目指します。

さらに、今後は行政や地元企業等と連携を強化し、地域の交通課題解決と経済の活性化につながる企画展開を行う予定です。

※沖縄県HP　令和5年八重山入域観光客数統計概況
https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/861/gaikyou202312.pdf

※沖縄県警察HP　自動車運転代行業認定業者一覧（令和6年3月末）
https://www.police.pref.okinawa.jp/docs/2015030100147/file_contents/R6_2403_ninnteigyousyaitirann.pdf

南星運転代行　石垣様よりコメント

私たちは、お客様の利便性向上と共に、ドライバーの管理・安全性向上、そしてサービス品質の向上を目指し、お客様と運転代行業者を結ぶ運転代行配車プラットフォーム「AIRCLE（エアクル）」の導入を決定しました。これまでの課題である、ピーク時における待ち時間や運転代行業者を探す手間を解消するため、エアクルはAIを活用し、最短で車両を手配することを可能にしています。今後エアクルが石垣島で浸透し、お客様の利便性向上と運転代行業者の業務効率化に繋がることを期待しています。

さらに、供給不足の根本的な原因であるドライバー不足に対して「AIRCLE ONE（エアクルワン）」を導入しました。エアクルワンは、一般的な運転代行とは異なり、一人のドライバーが折りたたみ式の電動自転車を活用し、お客様のもとへ迅速に向かい、目的地まで安全に送迎します。

これらの課題解決に向けてエアクルを活用し、常にお客様に満足していただけるサービスを提供していきます。